以前の記事で大腸内視鏡挿入の本質に関わる質問がありましたので、新たな記事という形でお答えします。 (読者からの質問) D-colon~Cecumまでは、癒着なんかが無いかぎり、ほぼワンパターンで行けることが多いと思います……
大腸内視鏡(大腸カメラ)を行うにあたって、最も重要なポイントの一つがRsであることは以前に書きました。 肛門から挿入してから左方向にひねって進み、右方向への転換点を探すというルーチンなのですが、腸が過長な症例では、なかな……
大腸内視鏡の挿入のコツは「軸平面」を意識することです。 (拙著「大腸内視鏡挿入法の手引き」(非売品)は私が大学病院在籍時に後進の指導に使っていた著書です。 当ブログの専門医師向けの記事はこの本に書かれてある内容を引用した……
大腸憩室とは、大腸にできた「えくぼ」です。 大腸憩室は大腸の内側からはへこんで見えるので、大腸内視鏡検査をすると、凹みに便が詰まっている姿が多く見受けられます。 ・・・新谷先生の著書によると、悪い腸相の特徴の一つとして、……
「プッシュしてから引き戻す」場面には2種類あると思います。 「プッシュしてから引き戻す」という挿入操作はできるだけ避けるべき(少なくすべき)操作です。 (そのことを究極的に追求した挿入法が「軸保持直線的挿入」です) 2種……
理論的に究極の大腸内視鏡挿入法!?についてです。 今回は私の著書「大腸内視鏡挿入法の手引き」にも書いていなかった内容を書きます。 書かれなかった理由はこの記事を全て読むと、ご理解頂けるかと思います。 私が考える「理論的に……
大腸内視鏡の挿入の中で、最もルーチンからブレない箇所・・・それがlt.T/Cです。 SFまで到達できたことは、挿入長、手の感覚がフリーであること、管腔内の液体の貯留でわかります。 そこからmid.T/Cまでは基本的には「……
以前、千葉県のある病院で無給で大腸内視鏡の荒修行?をしていた頃の話。 当時は内視鏡的大腸病学に関する本は多かったのですが、まだ大腸内視鏡の挿入法に特化した書籍はほとんどありませんでした。 大腸内視鏡を上達したいという思い……
大腸内視鏡のトップエンドレベルのドクターは、挿入をパターン化できています。 挿入を前半(SFまで)と後半(SF以降)に分けて組み立てるのです。 SFまでをストレートで挿入できたら、一段落です。 「さて、後半へ」といったと……