大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をした患者さんに感動して頂けることがあります。 世間一般には「大腸内視鏡検査は苦しい、痛い検査である」という固定観念がいまだにあります。 確かに、現時点の日本の多くの病院では、特に女性の患者さ……
便潜血検査とは、便の中の見えない血液を試薬で調べる検査のことです。 便の中に血液が微量でも混じってれば、癌やポリープなどの大腸の病気の可能性があります。 かつては食事で食べた肉などに反応してしまう試薬を使っていた時代もあ……
さて本題。「S/C topの引き込みを可能にする方法」でしたね。 S/C topで内視鏡の先端が届きやすくなっているためにはS/C topから肛門までの大腸がどのようになっているべきなのでしょうか。 ①大腸の襞が一部だけ……
以前の記事で大腸内視鏡挿入の本質に関わる質問がありましたので、新たな記事という形でお答えします。 (読者からの質問) D-colon~Cecumまでは、癒着なんかが無いかぎり、ほぼワンパターンで行けることが多いと思います……
大腸内視鏡(大腸カメラ)を行うにあたって、最も重要なポイントの一つがRsであることは以前に書きました。 肛門から挿入してから左方向にひねって進み、右方向への転換点を探すというルーチンなのですが、腸が過長な症例では、なかな……
大腸内視鏡の挿入のコツは「軸平面」を意識することです。 (拙著「大腸内視鏡挿入法の手引き」(非売品)は私が大学病院在籍時に後進の指導に使っていた著書です。 当ブログの専門医師向けの記事はこの本に書かれてある内容を引用した……
「プッシュしてから引き戻す」場面には2種類あると思います。 「プッシュしてから引き戻す」という挿入操作はできるだけ避けるべき(少なくすべき)操作です。 (そのことを究極的に追求した挿入法が「軸保持直線的挿入」です) 2種……
理論的に究極の大腸内視鏡挿入法!?についてです。 今回は私の著書「大腸内視鏡挿入法の手引き」にも書いていなかった内容を書きます。 書かれなかった理由はこの記事を全て読むと、ご理解頂けるかと思います。 私が考える「理論的に……
大腸内視鏡の挿入の中で、最もルーチンからブレない箇所・・・それがlt.T/Cです。 SFまで到達できたことは、挿入長、手の感覚がフリーであること、管腔内の液体の貯留でわかります。 そこからmid.T/Cまでは基本的には「……