大腸内視鏡.jP
医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
       
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大腸内視鏡Q&A

Q.大腸内視鏡はとても大変な検査と聞いたのですが?
A.10年前は確かにそうでした。多くの施設では、挿入時の痛みがあり、1時間くらいかかることさえありました。
しかし、最近では無痛の検査法「軸保持短縮法」(腸管を伸ばさずたたんで挿入するテクニック;無理に押し込まないので挿入時の痛みが少ない)の普及により、 技術のある専門施設では楽で安全に施行可能な検査になっており、大体挿入に平均5分程度で、じっくりと腸管の隅々まで観察しても15分程度で終了します。
「検査そのものは楽だけれど、検査前に腸をキレイにするために飲む2ℓの下剤(大体2時間かけて飲む)が辛い」
と言われることがありますが、こちらに関しては、現時点ではやはり便を全て出し切って、キレイな状態で観察しないと微細な病変を見落とす可能性がありますので、これに代わる方法がありません。しっかり腸を観察するためとご理解頂きたいと思います。
Q.便潜血反応で、2回のうち1回だけ陽性になりました。大腸の検査は必要ですか?
A.1回だけでも便潜血反応が陽性となった場合は大腸内視鏡検査が必要です。
会社の健診で行われる便潜血反応は低コストで簡単に行えるという利点の反面、精度が低いという欠点があります。具体的には、便潜血反応では進行大腸癌の2割と、早期大腸癌の5割は見逃されます。これは、仮に大腸癌があったとしても、いつも出血しているとは限らないからです。確実な診断のためには大腸内視鏡検査が必要ということです。
Q.便潜血反応陽性となり、注腸造影(バリウム検査)を勧められました。大腸内視鏡検査とどちらがよいのでしょうか?
A.大腸内視鏡検査です。
大腸の検査には、注腸造影検査(バリウム検査)と内視鏡検査があります。
注腸造影検査は全国どこの病院でもやっている検査なのですが、この検査は病変の影絵を見ているに過ぎないので、小さい病変や平坦な病変は映らないことも多いのです。さらに便などの固形物とポリープとの区別が困難で、結局大腸内視鏡を受ける必要があるケースが多いのです。
※現在大腸内視鏡検査を安全に苦痛なく行える医師の数は極度に不足しており、やむなく普通の病院や検診施設では注腸造影検査で代用されているのが現状です。
Q.痔からの出血があります。大腸の検査は必要ですか?
A.あなたの年齢を考慮した上で、大腸内視鏡検査が必要です。
「痔から出血した」といって受診される方が多くいらっしゃいます。
診察してみると、確かに痔があることも多いのですが、それが出血の元であると確信できる場合はむしろ少数です。
実際、痔からの出血と思って市販の軟膏を塗り続けていたら、実は大腸癌や大腸の炎症の病気だったというケースは数えきれないくらいあるのです。
そこで、専門家は肛門出血のある方に大腸内視鏡検査を行うのは当然と考えています。これで命拾いをしている人は、月に1人や2人ではありません。
Q.大腸内視鏡検査前日の食事に注意する事はありますか?
A.大腸内視鏡検査前日の食事の注意点
摂取してよい食材は白米・うどん・卵・鶏肉・白身魚・豆腐・麩などです。
避ける食材は野菜・海藻・果物・豆類などの繊維質の物です。

—上記を使用した参考メニュー—
たまご粥・鶏粥・白米・素うどん・鶏うどん・にゅうめん・そうめん・ひやむぎ・ゆで卵・半熟卵・卵焼き・スクランブルエッグ・鶏肉の塩コショウ焼き・ 鶏肉の醤油煮(豆腐や高野豆腐、車麩を一緒に煮てもOK。卵でとじるとボリュームアップする)・豆腐ステーキ・お吸い物(豆腐・卵・麩を具にする)・高野豆腐の含め煮・車麩の煮物・白身魚の煮付け(豆腐や高野豆腐を一緒に煮てもOK。卵でとじるとボリュームアップする)

—大腸内視鏡検査前日のメニュー例—
朝食: トーストに蜂蜜・ゆで卵・コンソメスープ・お粥・卵焼き・お吸い物
昼食: 素うどん・ゆで卵
おやつ:飴玉・氷砂糖・カロリーメイト・ウイダーインゼリー
夕食: お粥・白身魚の卵とじ・お吸い物

飲んで良い物は、お水・お茶・スポーツドリンクです。
コーヒー・紅茶は夕食時までは飲んでもOK(ただし、牛乳などの乳製品を加えることはNG)ですが、それ以降は飲まないでください。
アルコールはもちろんNGです。

検査前日はお食事を夜9時までにすべて終えて、前日用の下剤を飲んでいただきます。
検査当日は、検査の開始時間に合わせて、当日用の下剤を飲んでいただきます。前日の夜9時以降、検査が終わるまでお食事はできませんが、お水・お茶・スポーツドリンクは検査直前まで摂取可能です。

Q.大腸内視鏡検査では、どうしても洗浄液を飲まないといけないのですか?
A.以下の理由で精密な検査のためには、どうしても必要です。
まず、診断精度上の理由です。
便をすべて出し切って、キレイな状態にして観察しなければ病変が便に隠れて見つけられない可能性があります。
次に、挿入時の苦痛に関係する理由です。
便が残っている場合は、内視鏡挿入の段階で残便によって視野が妨げられ、「無痛の挿入法」が完遂できない可能性があります。
つまり、検査前の洗浄液で腸を十分にキレイにしておくことは、検査を精密にするために必要なのです。
Q.大腸内視鏡検査の前に飲む下剤(洗浄液)は辛くないですか?
A.飲む量は1.8ℓで、多く感じられるかもしれませんが、この洗浄液は体に全く吸収されませんので、案外楽に服用できます。 同じ量の水を飲むのと比べると非常に楽です。
大腸内視鏡検査は、便すべて出し切って、キレイな状態で観察しないと微細な病変を見落とす可能性がありますので、患者さんにとっては頑張りどころです。
Q.内視鏡検査や日帰り手術の日に車を運転して来院する事はできますか?
A.体調としては不可能ではないでしょう。
しかし、鎮静剤がわずかでも体内に残る可能性があることや、その他の様々な社会的事情から、内視鏡検査や日帰り手術の日は公共の交通機関をご利用していただく様にしている医療機関がほとんどです。どうしても車で来院される場合は、自己責任とお考えください。
Q.大腸内視鏡検査はどれくらい時間がかかりますか?
A.検査自体は10~15分くらいで終わります。
検査が終わった後は、ベッドで10~30分くらい休憩する医療機関もあります。
その場合、来院してから検査を受け、休憩して会計が終わるまで、大体1時間半~2時間半くらいの院内滞在時間で完了するはずです。
Q.大腸ポリープ切除後のお食事の注意点は?
A.大腸ポリープ切除後の食事の注意点は、大腸内視鏡検査前の食事と同様です。
ポリープ切除後1週間は、繊維の多い物や刺激物は避け、消化の良い物を召し上がってください。その後、徐々に元のお食事に戻してください。アルコールは切除後5日間禁止となります。
Q.妊娠、授乳中ですが、内視鏡検査や日帰り手術は受けられますか?
A.基本的には問題ありませんが、医療機関によって対応が異なるのが現状です。
ららぽーと横浜クリニックでは鎮静剤などの影響も否定できないことを考え、検査後24時間断乳していただくことをお勧めしています。
また、患者さんごとに細かい状況は異なりますので、一度受診しご相談される方がよいと考えられます。
Q.大腸内視鏡の洗浄消毒はどのように行っているのでしょうか?
A.現在、消化器内視鏡学会によって承認された3薬(フタラール・過酢酸・酸性水)で消毒を行う医療機関ならまず合格点と言えます。
近年ではさらに、これらの薬剤の利点と欠点を包括的に考慮し、洗浄消毒手順を工夫したり薬剤を組み合わせたりすることによって、より高度の洗浄消毒を行っている医療機関もあります。